IEEE AP-S Japan Chapter 創立50周年特別講演会

最新アンテナ伝搬システム研究とその将来展望
~ワイヤレス利用シーン拡大を目指して~
主催:IEEE AP-S Tokyo Chapter
協賛:IEEE AP-S Fukuoka Chapter, Kansai Chapter, Nagoya Chapter

開会あいさつ

  • IEEE AP-S Tokyo Chapter Chair挨拶
      石井 望(新潟大学)

 お忙しいところ、IEEE AP-S Tokyo Chapter 創立50周年特別講演会にご参加いただきましてありがとうございます。
AP-S Tokyo Chapterの活動を支えてくださった皆様のおかげで、本年5月15日をもちまして創立50周年を迎えることができました。皆様に感謝申し上げます。この度も、創立40周年の際と同じく、特別講演会を企画させていただきました。これまでの活動、学会運営のみならずアンテナ・伝搬分野における研究活動を振り返るとともに、 これからの活動にむけての期待、ご提言を共有する場と提供させていただければと考えております。

 後ほど、鹿子嶋先生が触れられるかもしれませんが、私の方からも簡単に、虫明先生が提供くだされた資料にもとづいて、AP-S Tokyo Chapterの発足の経緯を紹介させていただきます。資料はAP-S Tokyo Chapterのホームページに掲載してございます。興味がございましたら、ご覧になっていただければと思います。

 虫明先生の資料によりますと、1971年に第1回のアンテナ・伝播国際シンポジウム(ISAP)が開催されたことを契機に、IEEE G-APのPresidentであったProf. Chen-To Taiとの連絡が密になり、1972年にG-AP Tokyo Chapterが創設されるに至ったとあります。Prof. Taiは1971年のISAPで発表予定だったが、急遽出席できなくなり、虫明先生がその連絡を取り合っている中で、G-AP Tokyo Chapterの創設の話を切り出したところ、創設関係のBylawを同封して、その手続きを進めるよう激励の手書きをよこしたとあります。当時、虫明先生は電子通信学会のアンテナ・伝播研究専門委員会(AP研)の委員長の立場であられ、幹事の船川さんの協力を得て、Petition formへの署名集めに奔走されたとのことです。その甲斐もあって、1972年5月15日付で正式の認可があり、虫明先生が暫定のchairに就任されたとのことです。当時のChapter所属の会員数は170名であったとあります。

 その後、2005年にFukuoka Chapterが、2006年にKansai Chapterが、2007年にNagoya Chapterが設立されております。
Fukuoka Chapterは九州地区、Kansai Chapterが関西・中国・四国地区、Nagoya Chapterが北陸三県、中部地区(静岡、愛知、岐阜、三重)に対応しております。2020年時点でのデータになりますが、IEEEのAP-Sの会員数は9,285名、そのうちJapan Council所属は525名であります。比率にして約5.7%になります。日本国内のChapterは、Tokyo Chapterが355名、Fukuoka Chapterが39名、Kansai Chapterが87名、Nagoya Chapterが57名となっており、比率としては、66%, 7%, 16%, 11%程度となります。

 各ChapterのChairを務められた方の人数は、Tokyo Chapterが35名、Fukuoka Chapterが9名、Kansai Chapterが9名、Nagoya Chapterが8名となっており、あわせて61名となっております。Vice Chair, Secretary, Treasurerをあわせると、概算になりますが、50年間に200名近くのAP関係の研究者の方々が国内AP-S Chapterの運営に携わられ、現在に至っていることを考えると、感慨深いものがあります。当然のことながら、忘れてはなりませんが、国内AP-S Chapterが企画した講演会、ワークショップなどの各種催しもの、企画に参加してくださった、講演者の方々、参加者の方々のご協力がなくてはなしえなかったものと考えます。皆様に感謝を申し上げます。

 話が長くなってしまいました。私からの挨拶はこの程度にして、本日はこれから5名の先生方からお話を賜りたいと思います。どうぞ最後まで先生方のお話をお楽しみいただければと存じます。


Last-modified: 2022-11-11 (金) 12:18:35 (525d)