IEEE Japan Chapter
Antennas and Propagation Society







 アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ(再開催第7回) 

広帯域移動通信の多重波伝搬理論とモデリングコース
アレーアンテナによる適応信号処理技術と高分解能到来波推定入門コース
 


委員長:牧野 滋(三菱電機),唐沢 好男(電通大)

主催: IEEE AP-S Japan Chapter,電子情報通信学会アンテナ・伝播研究 専門委員会

  電子情報通信学会アンテナ・伝播研究専門委員会では,関連する研究専門委員会と連携して,1994年度から第二種研究会として標記のワークショップを開催してきました.これは,アンテナ・伝搬研究者や技術者を主たる対象に,設計・解析の実力向上を図ることを目的とするもので,これまでに,第28回のワークショップを実施し好評を頂いています.また,再開催のご要望にお応えするために,アンテナ・伝播研究専門委員会では,IEEE AP-S Japan Chapterと共催で再開催を行うこととなり,6回の再開催を実施いたしました.今回は第7回として,移動通信で注目されており,また,多くの方々からご要望を頂いている「広帯域移動通信の多重波伝搬理論とモデリングコース」「アレーアンテナによる適応信号処理技術と高分解能到来波推定入門コース」を2日間コースとして開催いたします.奮ってご参加ください.

◆講義内容:

【1日目】 講師:唐沢好男先生
 移動通信,特にCDMAやOFDMなどの広帯域移動通信の伝搬環境を理解するために必要な伝搬基礎理論と,それに基づく伝搬チャネルモデルを詳しく解説します。また,広帯域のディジタル伝送特性が電波伝搬によって劣化するメカニズムや伝搬パラメータとの係わりを述べ,移動通信の電波伝搬とシステムの接点領域に焦点を当てた解説をします。本講義では,多重波伝搬のメカニズム,信号レベルの変動特性や時間・空間・周波数領域での相関特性の入門レベルでの理解,それをベースとした伝搬チャネルモデルや電波伝搬とアンテナ・システムの係わりに関する中級レベルの理解を目的とします。具体的には以下の項目に沿って講習を進めます。

(1) ディジタル移動通信と電波伝搬 (2) 電波伝搬モデルに現われる確率分布
(3) 伝送路表現の基礎 (4) レイリーフェージングの理論
(5) 仲上−ライスフェージングの理論 (6) 伝搬チャネルモデル
(7) アンテナ信号処理と電波伝搬 (8) ディジタル伝送特性と伝搬モデル

テキスト:唐沢 好男「ディジタル移動通信の電波伝搬基礎コロナ社 ; ISBN: 4339007528 \2,600

【2日目】 講師:菊間信良先生
高速ディジタル移動通信において通信品質を劣化させる主な要因は,多重波伝搬による周波数選択性フェージングや周波数の繰り返し利用に起因する同一チャンネル干渉であるため,アレーアンテナによる適応的な多重波抑圧技術(あるいは合成技術)及び干渉除去技術が昨今注目を浴びています.そこで今回は,アレーアンテナを用いた適応信号処理技術と到来波推定法の基本原理,およびその応用について講習を行います.
 いわゆるアダプティブアレーは所望信号と不要信号を識別するために,前もって到来方向など何らかの予備知識が必要です.アレーの重み付けを決定するための評価(目的)関数は,予備知識の種類に応じて設定され,異なったアルゴリズムを成します.そこで,まずそれぞれの評価関数(または予備知識)ごとに基本原理と応用について説明し,後半でアダプティブアレーの不要波除去能力を利用した高分解能な到来波推定法へと発展させて行きます

(1) アレーアンテナの基本特性
(2) アダプティブアレーの概要
(3) 最小2乗法方式アダプティブアレー
(4) 最大S/N方式アダプティブアレー
(5) 拘束付最小化方式アダプティブアレー
(6) 定包絡線信号用CMAアダプティブアレー
(7) 高分解能推定法:MUSICアルゴリズム
(8) 高分解能推定法:ESPRITアルゴリズム
(9) 空間的・時間的処理への発展

 テキスト:菊間 信良「アダプティブアンテナ技術オーム社 ; ISBN: 4274036111 \3,200


               − 記 −
◆日時: 第7回: 2004年7月1日(木)2日(金) 9:30〜17:00(予定)
◆会場: 東京工業大学西9号館2階ディジタル多目的ホール
    (従来の百年記念会館とは異なります)
     (東急目黒線・大井町線、大岡山駅下車徒歩5分)

◆講師: 唐沢好男先生(電気通信大学教授),菊間信良先生(名古屋工業大学教授)

◆受講料:  一般/会員:22,000円,非会員:30,000円
         学生(大学院生も含む)/会員:5,000円,非会員:8,000円

(1) 一般はテキスト代を含みます.学生の方は別途テキストを御用意下さい.
(2) 会員とは,「IEEE AP-S Japan Chapter」あるいは「電子情報通信学会」の会員を指します.
(3) 1日のみの受講は出来ません
(4) 申込受付後,事務局から受講券と受講料振込案内をお送りしますので,それに従って受講料をお支払い下さい.

◆受講申込: 4月12日(月)〜6月11日(金)
(先着順;満員になり次第締め切ります)

◆受講申込方法:次の受講申込書の全項目にご記入の上,E-mailあるいはFAXにより,下記の受講申込先にお申し込み下さい.(郵送,電話申込不可)

受講申込書(MS Word版)のダウンロード)

【受講申込先】
アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ再開催第7回実行委員会
事務局 佐野 文子(東京工業大学 大学院 電気電子工学専攻 安藤研究室気付)
    E-mail:workshop@antenna.ee.titech.ac.jp
    FAX:03-5734-2901
【問合先】  
アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ再開催第7回実行委員会
総務担当幹事  宇野 亨(東京農工大学 工学部)
TEL:042-388-7146,FAX:042-385-6729  E-mail:toru@ieee.org


 過去のアンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ(再開催)


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